この上宮遺跡は、平成3年のふるさと創世事業の一環として公園建設された際に確認された遺跡です。 奈良時代の宮殿クラスの掘立柱建物跡(官衙的な建物跡)、平城宮と同文様瓦のほか井戸跡も確認されました。特に瓦は、平城宮でつかわれた瓦と同じ版傷(版は木なので乾燥したりつぶれたりして傷が出来るが、同 じ傷ということは、同じ窯で焼いているということになる)をもつものが出土しました。そのようなことから、『続日本紀』の称徳天皇が行幸した際に利用されたとされる行宮の飽波宮と考えられるのではないかといわれています。公園自体は「歴史・緑・水」をテーマに、地下遺構の保存に配慮する形で建設されました。