公園の種類とは?
公園には用途や目的により様々な種類があります。面積・遊具の有無・運動施設の有無などで種類が分かれ、公園・総合公園・緑地など名称も様々です。
近隣公園
公園を中心におよそ500m以内に住んでいる人を対象にした公園
地区公園
公園を中心におよそ1km以内に住んでいる人を対象にした公園
総合公園
人と自然のふれあいの場として休息や散策・遊戯・運動などに利用する公園
運動公園
テニスコートやグラウンドなどがあり運動するために利用する公園
特殊公園
墓園や歴史公園など特殊な利用目的・立地の公園
ポケットパーク
道路整備による空き地などわずかな土地を活用した公園
大規模公園
一つの市町村の区域を越える、広域のレクリエーションなど多目的に利用される公園
国営公園
国が設置し維持管理を行う都市公園
緩衝緑地
商業地域などからの大気汚染・騒音・悪臭など公害の防止、工業地域での災害の防止などが目的の緑地
都市緑地
都市の草木など自然的環境の保全・改善、都市景観の向上を図るためにある緑地
都市林
野生動植物の生息地・生育地である樹林地等の保護を目的とする都市公園
緑道
災害時における避難路の確保や生活の安全性と快適性を確保する植樹帯歩行者通路・自転車通路を主体とする緑地
広場公園
商業や業務系の土地利用が行われる地域において、景観の向上や周辺施設利用者の休息などに利用することを目的とした公園
交通公園
公園内に信号機・横断歩道・道路標識などが設置されていて遊びながら交通ルールが学べる公園
公園を管理している人は誰?
都道府県・市区町村の公園管理事務所・公園整備課が管理するケースと、指定管理者制度により一般企業が管理運営しているケースがあります。
また、市民から公園清掃などのボランティアを募集したり、シルバー人材センターに除草や草刈りを依頼して場合があります。
最近では、公園管理運営に関する知識・技術・マネジメント能力を備えた人材を養成することを目的とした公園管理運営士認定試験という認定制度があります。
公園の禁止事項は?
公園の禁止事項は、自治体の条例によって定められるものや、管理者が各公園ごとに定めて看板などで提示しているものがあります。
公園利用者の安全の確保や、近隣住環境の保護、破損・汚損の防止などを目的とした禁止事項が主です。
球技
キャッチボール・サッカーなどの球技は、幼児など他の利用者の脅威になり得ます。
喫煙
喫煙禁止と記されているケースがあります。灰皿の有無によって個別に判断・配慮が必要です。
大声禁止
近隣が住宅の場合は配慮が必要です。
自転車侵入
接触事故を防止するための禁止事項です。交通公園のような真逆の例もあります。
写真撮影
変質者対策の場合もあるようです。
ペット連れ
禁止ではない場合も、糞尿の始末・リードの利用・毛の始末など配慮が必要です。
談笑・漫才
近隣住民への配慮と思われます。
バーベキュー・焚き火
バーベキューや焚き火の専用施設がない公園では、基本的に避けましょう。
宿泊
宿泊施設やキャンプ場ではない公園では、基本的に避けましょう。
公園にある遊具の種類と対象年齢
滑り台・ブランコ・砂場・鉄棒・シーソー・ターザンロープ・雲梯・ジャングルジム・動物型固定遊具・健康遊具・複合型遊具など多様です。
対象年齢は遊具により異なり、図のような「遊具安全利用表示シール」を提示している公園もあります。また、他にも遊具個別注意シールなどがあります。
遊具メーカーの一例
- タカオ株式会社
- 日都産業株式会社
- 株式会社東海遊具製作所
- 株式会社岡部 公園施設部
- 都村製作所
- 株式会社サカヱ
- 内田工業株式会社
- 中村製作所
- 大永ドリーム株式会社
子供が公園で遊ぶ利点
子供たちは、遊びを通して多くを学びます。
友だちと遊ぶ中で、他者と協調・人間関係の構築・感情のコントロールが学べます。好奇心を満たしたり、ストレスを解消する効果も期待できます。
また、運動能力・判断力の向上・健康の向上など、直接的なメリットも期待できます。
公園で子供が遊ぶ時の注意点
遊具
「危険だから遊具で遊ばせない」では子供の好奇心も運動能力も育ちません。子供が興味を持ったらチャレンジさせましょう。
遊具の多くは安全に配慮されています。しかし、適正年齢に満たない場合(満たないと判断される場合)は、利用させない、手を貸す、近くで見守るなど自ら安全対策が必要があります。
熱中症
暑い季節は、帽子をかぶらせ、服装に配慮し、適度な休憩と水分補給をして熱中症にならないように注意しましょう。どうしても暑い日は時間帯を変える、日を改めるなど根本的な対策も有効です。
紫外線
紫外線B(UV-B)は皮膚癌・白内障・免疫力の低下・感染症リスクの向上など多くの脅威をもたらす可能性があります。またシミ・ソバカスの原因ともなります。
子供でも、日焼け止めを使うなど紫外線対策が必要です。
一方で紫外線には殺菌作用や、カルシウムの吸収を促すビタミンDの生成などの利点もあります。
遊具のない公園で遊ぶ方法
遊具のない広場だけの公園では、おもちゃを持ち込んだり、子供たちが自ら遊びを創造して自由に楽しむのが醍醐味です。
三輪車
自転車に向けての練習にも
シャボン玉
あまり長くは遊べません
落ち葉・どんぐり拾い
あるものは何でも拾っておもちゃにできます
ゲーム
追いかけっこ・缶けり・かくれんぼ、など
地面で遊ぶ
お絵かき・ケンケンパなど
球技
キャッチボールなど
ソリ滑り
芝そり用の施設があったり、冬は築山でも楽しめます
公園と植物
植物を管理している公園では四季折々の植物を楽しめます。
春
チューリップ・桜・ツツジ・さつき・フジ
夏
スイレン・花菖蒲・ゆり・紫陽花・ひまわり
秋
萩・秋桜・バラ・彼岸花・紅葉
冬
梅・福寿草・椿・サザンカ・菜の花
お花見
「公園=お花見」というイメージの方も多いでしょう。大人になってからは、花見のときにしか公園に行かない人もいるでしょう。
花見の適期は地域によって異なりますが、3月末~4月に開花する地域が多く、卒業・入学・歓送迎会のイメージと重なります。
弘前公園など、GWの季節に開花する公園で観光客で賑わい、お祭りも開催されます。
とかくハメを外しがちですが、お花見の際は次のようなルールを守って楽しみましょう。
- さくらの枝を折らない
- ゴミは持ち帰る。ゴミ箱が捨てる(ある場合)
- 火気は使わない(使える場合を除く)
- 発電機やスピーカーの禁止
- 徹夜での場所取りをしない
トレッキング
自然の山を整備し、遊歩道を設けたトレッキングに適した公園もあります。
トレッキングの際は、登山ほどの本格的な装備はいりませんが、サンダルなどの軽装は不適切です。また、少なくとも水分は持参するなど必ず準備しましょう。

安全にトレッキングを楽しむために、次の点に注意しましょう。
- 装備を揃える
- 自分の体力にあったコースを選ぶ
- 子供連れの場合は、子供から目を離さない
- ベビーカーを利用しない
- 夜間は利用しない
- 雨が降っている場合、雨が振りそうな場合はなるべく利用しない
公園とペット
ペット禁止の公園もあるため、入園可否を事前に調べた上で、次の点に注意をしてペットと公園を利用しましょう。
- 放し飼いにしない
- 糞尿の始末をする
- 無駄吠えなど他の公園利用者の迷惑になる行為を避ける
- 子供にむやみに触らせない